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守屋行政書士事務所HP

2005年05月21日

精神障害者への後見等開始申立てと利益相反行為

 成年後見制度の適用対象と考えられている人は、精神上の障害により事理弁識能力に支障がある人々です。事理弁識能力というのは、知的能力とか、物事を判断する能力や社会的に適応する力をひとつにまとめた用語です。よって、その人の置かれている環境(職業、法的に”障害者”として認定されているかいないか、入院しているのかいないのか)などを問わず、平等に検討されるべき人権擁護制度になります。

 アスラ様が引用した申立ての実情では、症状が回復する見込みがなく、日常的に必要な買い物が一人ではできないと表現されていますので、統合失調症で入院してもしていなくても成年後見制度の適用対象になります。法律上、その人をバックアップする必要性があります。

 ただし、成年後見人候補者の選定に関して、制度が適用される本人と後見人候補者の関係が法的な問題の解決に際して利益相反行為と考えられる場合には、その候補者は、成年後見人には選ばれない可能性があります。既に成年後見人に就任していた場合には、利益相反行為への対処に関してては、特別代理人を選ぶ必要が出てきます。

 アスラ様の事例では、申立人と統合失調症の方との関係、それから長男の甲山民男さん(もちろん仮定の人物だと思います)との関係が問われます。後見制度を使おうという動機が遺産分割ですので、申立人(あるいは民男さん)と統合失調症のご本人様がともに、亡くなったお兄様の相続人であるならば、双方の利害は対立することになります。

 実際に遺産の分割協議でもめるかもめないか、あるいは、相続した遺産の評価額に差があるかないかは別として、形式的に引っかかる事例です。よって、利害関係がない別の人物を後見人にするという家庭裁判所の審判があることも十分予測できます。

 ざっとこのような回答になります。ご不明な箇所は、またトラックバック等してください。より重大な問題は、直接お問い合わせください。

 それから、お願いです。『先生』という表記は見ず知らずの人物に気を遣っての表現だと思いますが、できればご遠慮ください。その理由は、

@『先生』と呼ばれるほど、大した実績も残していない。
A『先生』と呼ばれることは、当事務所の経営方針に反し、経営の道を見誤る可能性があります。知識や情報をお客様に買っていただく仕事です。営業担当者、アウトソーサーとして位置づけていますので。自戒の念です。

 以上、よろしくお願い致します。


posted by 守屋行政書士事務所 at 10:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 制度解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ありがとうございます。

今体調が良くないので(季節柄だと思います。)、改めて、TBしますね。

>それから、お願いです。『先生』という表記は見ず>知らずの人物に気を遣っての表現だと思いますが、>できればご遠慮ください。その理由は、

>@『先生』と呼ばれるほど、大した実績も残していない。
>A『先生』と呼ばれることは、当事務所の経営方針>に反し、経営の道を見誤る可能性があります。知識>や情報をお客様に買っていただく仕事です。営業担>当者、アウトソーサーとして位置づけていますの>>で。自戒の念です。

了承しました。謙虚な姿勢も、素晴らしいと思います。発達障害関連のことで、真剣に取り上げてくださってありがとうございます。

ただ、これから、守屋行政所事務所様とお呼びして
よろしいでしょうか?

お時間があるときにご返答くだされば幸いです。
Posted by アスラ at 2005年05月22日 14:30
 アスラ様、コメントありがとうございます。呼び方は、えーと、そう言われるとなんて表現していいのか戸惑うところもありますが、とりあえず、守屋でお願いします。
Posted by 守屋行政書士事務所 at 2005年05月22日 19:11
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